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ふたばていよだん

新編 思い出す人々

内田 魯庵

内田魯庵『新編 思い出す人々』。同一底本的分册已合并为一书。收入:二葉亭余談、淡島椿岳、鴎外博士の追憶、硯友社の勃興と道程、最後の大杉、斎藤緑雨、三十年前の島田沼南、美妙斎美妙、二葉亭四迷、二葉亭四迷の一生、二葉亭追録、明治の文学の開拓者、四十年前、露伴の出世咄。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 215,401 字 · 427 页

青空文庫

十三 第二期の失意煩悶

が、いずれも『浮雲』の惰力的労作であるは争われなかった。『浮雲』以後の精神的及び物質的苦悶に富んだ二葉亭の半世の生活からは最少し徹底した近代的悲痛が現れなければならないはずであったが、案に相違して極めて平板な不徹底な家常茶飯的葛藤しか描かれていなかったのは畢竟作者の根本の芸術的興味が去ってしまったからであろう。

十三 第二期の失意煩悶

朝日社内における葛藤不平・国際的危機・『平凡』前後・実際的抱負

が、それにもかかわらず、世間は盛んに嘖々して歓迎し、『東朝』編輯局は主筆から給仕に到るまでが挙って感歎した。前には満蒙に関する二葉亭の論策研究を虐待した『大朝』の編輯局が二葉亭の籍が大阪にあるを名として当然大阪の紙上にも載すべきものだと抗議を持出した。各文学雑誌は争って文学及び思想に関する論文または談話を請うて載せ、社会の公人としての名は益々文人として輝いた。

二葉亭は益々不平だった。半世の夙志が総て成らずに、望みもしない文人としての名がいよいよ輝くのが如何にも不愉快で堪らなかった。が、世間は如何に見ようとも、自分の使命は国際的舞台にあるをあくまでも任じて、少しも志望を曲げずに極東時局に関する内外の著書は得るに随って精読し、内外新聞の外交に関する事項は細さに究めて切抜きを保存し、殊に『外交時報』