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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
内田魯庵『新編 思い出す人々』。同一底本的分册已合并为一书。收入:二葉亭余談、淡島椿岳、鴎外博士の追憶、硯友社の勃興と道程、最後の大杉、斎藤緑雨、三十年前の島田沼南、美妙斎美妙、二葉亭四迷、二葉亭四迷の一生、二葉亭追録、明治の文学の開拓者、四十年前、露伴の出世咄。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 215,401 字 · 427 页
七 官報局及び雌伏時代
が、結局古川の斡旋で、古川部下の飜訳官として官報局に出仕したのが明治二十二年の夏であって、これから以後の数年は生活の保障に漸く安心して暫らく官途に韜晦し、文壇からは全く縁を絶って読書に没頭する事が出来た。
七 官報局及び雌伏時代
露語の両川・高橋時代の官報局・精神心理の研究・罪悪心理と下層研究・最初の家庭生活の失敗・『片恋』・官報局を去る
二葉亭の仕官を説く前に先ずその恩師古川常一郎を語らねばならない。古川は今から十四、五年前に不遇の中に易簀してしまったが、今でもなお健在であるはずの市川文吉と聯んで露語学界の二大先輩であった。この両川に二葉亭即ち長谷川を加えて露語の三川と称されておる。不思議な事には両川とも功名心が薄く、各々数年露国に留学して帰朝した後、しばしば先進の大官から重要の椅子を薦められても決して肯んじないで、一は終生微官に安んじ、一は早くから仕官を辞して、功名栄達を白眼冷笑していた。殊に古川は留学前は大隈侯の書生であって、義弟西源四郎は伊藤公の知遇を受けて終に公の馬となった浅からぬ縁故があったから、もし些かでも野心があったらドンナ方面にでも活躍出来たのである。