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ふたばていよだん

新編 思い出す人々

内田 魯庵

内田魯庵『新編 思い出す人々』。同一底本的分册已合并为一书。收入:二葉亭余談、淡島椿岳、鴎外博士の追憶、硯友社の勃興と道程、最後の大杉、斎藤緑雨、三十年前の島田沼南、美妙斎美妙、二葉亭四迷、二葉亭四迷の一生、二葉亭追録、明治の文学の開拓者、四十年前、露伴の出世咄。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 215,401 字 · 427 页

青空文庫

今では国民競技となってる野球や庭球の方式を当時の高等学校の教師たる英人ストレンジの筆で初めて教えられたのもまたこの雑誌であって、当時の英語書生は皆この雑誌を愛読したもんだ。

吉岡は出版業の傍ら私立学校の教師をしていた。学校で英文の講義や輪講をしながら生徒に向って、「ただ講義や輪講をしたって詰らんから毎日済んだ処を諸君が代る代る飜訳して見ちゃどうだ。出版すりゃ牛肉ぐらい喰えるぜ、」などといったもんだ。レムゼンの化学を自分で飜訳して自分で出版し、自分の学校の生徒の参考書として売付けたりした。

こういう商売人肌の男だったから早くも紅葉初め硯友社の奇才に目をつけて『新著百種』を思い立った。尤も初めは政治、宗教、哲学、科学、工芸、美術、何くれとなく多方面に渉った叢書を作るツモリで、小説一方と限ったわけではなかったのだ。仮に小説を中心とするにしても各方面の作家を網羅する計画で、硯友社叢書とするツモリはなかったのだ。が、尾崎の派手な創作が予期以上の人気を博したために自然と尾崎の意見が重きをなして、何時の間にか硯友社の機関のようになってしまった。

『新著百種』の第一篇たる『色懺悔』