輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

さんごくし

三国志(八)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《三国志(八)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。

N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,604 字 · 391 頁

青空文庫

「出るなとは?」

「彼が、先導となって、東関へ進もうというご予定でしょう」

「もちろんである」

「この辺にとどまって、もうすこし情勢をながめておいでになっては如何ですか」

曹休は皮肉な皺を小鼻の片一方によせて、嘲う如く、揶揄する如く、こういった。

「ふム。……その間に足下が東関へ出て功を挙げるか。それもよかろう」

次の日、曹休は、断乎、

「東関へ進むのだ」

と、諸将へ令して、続々、軍馬を押し出した。賈逵は、譴責をうけて、あとに残されてしまった。

周魴も、家中の兵をひきいて途上に出迎え、先に立って攻め口の案内を勤めた。

馬上で、曹休が訊ねた。

「彼方に見えだしてきた嶮しそうな山はどこかね?」

「石亭であります」

「東関は」

「あれを越えると、測茫の果てに、かすかに指さすことができます。お味方の大軍をあれに分配すれば、東関は手に唾して取ることができましょう」

曹休は満足な態を見せた。そして石亭の山上から要所に兵を配したが、二日の後、斥候の兵が、

「西南の麓あたりに、多少は分りませんが、呉の兵がいる様子です」

と、報らせてきた。

曹休は怪しんだ。周魴のことばによれば、この辺には呉勢は一騎もいないと聞いていたからである。