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さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(八)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,604 字 · 391 頁
三
、第4水準2-90-10)は、狂い廻る馬にまかせて谷口を探したが、そこの隘路もすでにふさがれていた。
性火の如しといわれていた張※(「合+おおざと」、第4水準2-90-10)は、遂に炎の中に身をも焼いてしまった。
孔明は、木門道の外廓をなす一峰に姿を現わして、うろたえ迷う魏の兵にこういった。
「きょうの狩猟に、我は、馬を得んとして、猪を獲た。次の狩猟には、仲達という稀代な獣を生擒るだろう。汝ら帰って司馬懿に告げよ。兵法の学びは少しは進んでおるかと」
張※(「合+おおざと」、第4水準2-90-10)を亡った魏兵は、我先に逃げ帰って、その実状を司馬懿に告げた。
三
張※(「合+おおざと」、第4水準2-90-10)の戦死は惜しまれた。彼が魏でも屈指の良将軍たることは誰も認めていたし、実戦の閲歴も豊かで、曹操に仕えて以来の武勲もまた数えきれない程である。
「彼を討死させたのは、実に予の過ちであった。あくまでも彼の深入りを許さなければよかったのだ」
こう痛嘆して、誰よりもその責めを感じていたのは、勿論、司馬懿その人だった。
同時に司馬懿は、孔明の作戦が何を狙っていたものかを、今は明瞭に覚ることもできた。