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さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(八)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,604 字 · 391 頁
西部第二戦線
一
西部第二戦線
一
当時、中国の人士が、西の夷族と呼びならわしていたのは、現今の青海省地方――いわゆる欧州と東洋との大陸的境界の脊梁をなす大高原地帯――の西蔵人種と蒙古民族との混合体よりなる一王国をさしていっていたものかと考えられる。
さて。
その西王国と魏とは、曹操の世代から交易もしていたし、彼より貢物の礼をとっていた。異種族が最も光栄として喜ぶ位階栄爵などを朝廷の名をもって彼に贈与してあるので、それを恩としているものだった。
時に、魏の叡帝は、曹真が祁山における大敗を聞いて、孔明の大軍の容易ならざる勢力を知り、遠く、使いを派して、西※(「鬼」の「丿/田」に代えて「義-我」、第3水準1-90-28)の国王徹里吉に対し、
――高原の強軍を起して孔明の、うしろを脅かし、西部の境に、第二戦線を張られたし。
と、教書をもって、これに行動をうながした。
同時に、曹真からも、同じ目的の使いが入国した。おびただしい重宝珍器の手土産が、の武相越吉元帥と、宰相の雅丹などに贈られた。
「曹操以来、恩のある魏国の大難です。嫌とは断われますまい」
両相の建議によって、国王徹里吉は、直ちに、軍の発向をゆるした。