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さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(八)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,604 字 · 391 頁
木牛流馬
一
ある日、蜀の陣へ来て、こういう者があった。
孔明が対面して、
「何事か」
と、質すと、鄭文は拝伏して、
「降参を容れていただきたい」と、剣を解いて差し出した。
理由を問うと、鄭文は、
「それがしは、もとから魏の偏将軍でした。然るに、司馬懿の催しに応じて、参軍してから後は、自分より後輩の秦朗という者を重用して、それがしを軽んじるのみか、軍功を依怙贔屓になし、あまっさえそれがしが不平を洩らしたと称して、殺さんとする気振りすらあるのです。犬死せんよりはと、丞相の高徳を慕って降伏にきた次第です。お用い下されば、この恨みを報ぜんためにも、きっと蜀のために忠を尽しましょう」と、述べた。
すると、祁山の下の野に、一騎の魏将が、鄭文を追ってきて、鄭文を渡せと、しきりに喚いていると、営外の物見が報らせてきた。
「誰か汝を追ってきたというが、汝に覚えのある者か」
孔明が訊くと、
「それこそ、それがしのことを、つねに司馬懿に讒している秦朗でしょう。司馬懿にいいつけられて、追手に来たものでございましょう」
と、鄭文は急にそわそわしだした。
「汝とその秦朗とは、いずれが武勇が上か。