輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(八)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,604 字 · 391 頁
六
と、屈強の兵数百人に剣槍をしのばせて、油幕の陰に伏せておき、その上で崔諒、ならびに関興、張苞のふたりを待った。
六
「いざ。お通りあれ」
楊陵は中門まで出迎えた。すぐその先に本丸の堂閣があり、前の広庭に、戦時の油幕が設けてある。
「ご免」
関興が先に入った。次に、張苞を通そうと思って、崔諒が体を避けると、
「さあ、お先に」と、張苞も如才なく身をかわして、彼の背を前へ押し出した。そして抜打ちに、
「崔諒っ。汝の役目は終った」と、叫んでとっさに斬り伏せた。
――と共に関興も先に立ってゆく楊陵へ飛びかかって、不意に背から剣を突き通した。そして大音に、
「関羽の子、関興を易々入れたるこそ、この城の運のつきだ。者ども、犬死すな」
と、呼ばわりつつ、縦横に血戦を展き、膂力のつづく限り暴れ廻った。
崔諒が安心して連れて入った百余名の旧部下も、蜀陣に囚われているうち、深く孔明の徳になずみ、加うるにこれへ臨む前に恩賞を約されていたので、この騒動が勃発するや否や、いいつけられてきた通り、八方へ駈け分けて、混乱に乗じて火を放った。
また、火の手を見ると、これを関興、張苞の殺害が終った合図と早合点して、城門の兵は、内から門を開き、すぐそこまで来て待機していた孔明の蜀軍をわざわざ招き入れてしまった。