輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(八)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,604 字 · 391 頁
二
「たれか無名の師という。われは勅をうけて、世の逆を討つ。漢の大臣、いずくんぞ、無用に民を苦しめんや」
「黄口児の口吻、ただ嗤うておこう。なお聞け孔明、なんじは魏の大帝をさして暗にそのことばをなすのであろうが、天数は変あり、徳ある人に帰す。桓帝、霊帝このかた、四海わかれて争い、群雄みな覇王を僭称す。ひとりわが太祖武帝、民をいつくしみ、六合をはらい清め、八荒を蓆のごとく捲いて、ついに大魏国を建つ。四方みなその徳を仰ぎ、今日にいたるは、これ権をもって取るに非ず、徳に帰し、天命の然らしめたところである。――然るに、汝の主、玄徳はどうであったか」
二
由来、王朗は博学をもって聞え、大儒の風もありといわれ、魏の棟梁たる経世武略の人物として、名はあまねく天下に知れていた。
いま、戦端に先だって、その王朗は、自負するところの弁をふるって、ここに陣頭の大論戦を孔明に向って挑んだのである。
冒頭、彼のまず説く所は、魏の正義であった。また、その魏を興した太祖曹操と、蜀の玄徳とを比較して、その順逆を論破し、曹操が天下万邦の上に立ったのは、堯が舜に世をゆずった例と同じもので、天に応じ人に従ったものであるが、玄徳にはその徳もないのにかかわらず、ただ自ら漢朝の末裔だなどという系図だけを根拠として、詭計偽善をもっぱらとして蜀の一隅を奪って