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さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(八)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,604 字 · 391 頁
四
そして前線諸所の要害に配し、防戦のそなえを万端ととのえ終った。
すでに漢中を発した蜀軍は、陳倉道を進んでくるうちに、ここの隘路と三方の嶮を負って、
(通れるものなら通ってみよ)
といわんばかりに要害を構えている一城にぶつかっていた。これなん先に魏が孔明の再征を見越して、早くも築いておいた陳倉の城で、そこを守る者も、忠胆鉄心の良将、かの昭なのであった。
「この大雪。この嶮路。加うるに魏の※(「赤+おおざと」、第3水準1-92-70)昭が要害に籠っていては、とても往来はなりますまい。如かず、道をかえて、太白嶺の鳥道をこえ、祁山へ打って出てはいかがでしょう」
蜀の諸将は孔明にいった。
孔明は容れない。
「この一城をだに攻め陥せないようなことでは、祁山へ出た所で、魏の大軍には剋てまい。陳倉道の北は街亭にあたる。この城を落して、味方の足溜りとなせ」
すなわち魏延に攻撃の命を下し、連日これを攻めさせたが、城はゆるぎもしなかった。
四
ときに陣中に勤祥という者があった。その勤祥は、城方の守将、昭とは、もともと同郷の友であったと、自ら名乗り出て、孔明に献言した。
「ひとつ私を、城下まで出して下さい。