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さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(八)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,604 字 · 391 頁
いま汝の布いたのは八卦の陣だ」
「なおよくこれを破り得るか」
「何の造作もない」
「さらばかかってみよ」
「すでにその陣組を知るものが、なんで打破の法を知らずにいようか。見よ、わが鉄砕の指揮を」
仲達は直ちに、戴陵、張虎、楽の三大将をさしまねき、その法を授けた。
「いま孔明の布いた陣には八つの門がある。名づけて、休、生、傷、杜、景、死、驚、開の八部とし、うち開と休と生の三門は吉。傷と杜と景と死と驚との五門は凶としてある。即ち東の方の生門、西南の休門、北の開門、こう三面より討って入れば、この陣かならず敗れ、味方の大勝を顕わすものとなる。構えて、惑わず、法のとおり打ってかかれ」
と、きびしく命令した。
魏の三軍は一せいに鼓を鳴らし鉦を励まし、八陣の吉門を選んで猛攻を開始した。けれど、孔明の一扇一扇は不思議な変化を八門の陣に呼んで、攻めても攻めてもそれは連城の壁をめぐるが如く、その内陣へ突き入る隙が見出せなかった。
このうちに魏軍は、重々畳々と諸所に分裂を来し、戴陵、楽とほか六十騎は挺身してついに蜀の中軍へ突入していたが、あたかも旋風の中へ飛び込んでしまったように、惨霧濛々と、度を失い、ここかしこに射立てられて叫喊する味方の騒乱を感じるのみで、少しも統一がとれなかった。