輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

さんごくし

三国志(八)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《三国志(八)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。

N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,604 字 · 391 頁

青空文庫

蜀兵はこの際なんらの飛道具も備えていなかったので、筏を寄せて、斬り結ぶしか手がなかったのである。それを寄せつけ寄せつけ魏は雨の如く矢を浴びせた。

蜀将のひとり呉班もついに一矢をうけて水中に落命した。その上、火計はまったく失敗に帰し、蜀軍の敗亡惨たるものだった。

ここの失敗は、当然別働隊たる王平、張嶷のほうへも狂いを生じていないはずはない。

二軍は、孔明の命によって、渭水の対岸をうかがい、浮橋の焼ける火を見たら、直ちに、司馬懿の本陣へ突入しようと息をこらしていたが、夜が更けても、いっこう上流に火光が揚がらないので、

「はて。どうしたものだろう?」としびれを切らしていた。

張嶷は、待ちくたびれて、

「対岸をうかがうに、魏陣はたしかに手薄らしく思われる。いっそのこと、突っ込もうか」

と逸ったが、王平が、

「敵にどんな隙があろうと、ここだけの状況で作戦の機約をかえることはできない」

と固く持して、なお根気よく、火の手を待っていた。

するとそこへ、急使が来た。馬をとばして馳けてくるなり、大声でさしまねいていう。

「平将軍も、嶷将軍も、はやはや退き給え。丞相のご命令である。