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さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(八)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,604 字 · 391 頁
人行六尺ヲ牛行相歩ス。人一年分ノ糧食ヲ載セテ一日行クコト二十里。人大イニ労セズ。
とも見える。
蜀中ニ小車アリ。能ク八石ヲ載セテ、一人ニテ推スヲ得ベシ。前ハ牛頭ノ如シ。マタ、大車アリ、四人ヲ用イテ、十石ヲ推載ス。蓋シ木牛流馬ニ倣エルモノカ。
これは「後山叢譚」の誌している所であるが、もちろん後代の土俗運輸をそれに附説したものであることはいうまでもない。いずれにしてもその機動力の科学的構造は甚だ分明でないが、実用されて大効のあったことは疑われていない。
さて、この輜重機が沢山に造られだすと、蜀軍は右将軍高翔を大将として、ぞくぞく木牛流馬隊をくり出し、剣閣から、祁山へ、たちまち大量な兵糧の運輸が開始された。
蜀兵はその量を眺めただけで、勇気百倍した。反対に、魏の持久作戦は、根本的にその意義を覆さるるに至った。
ネジ
一
「張虎と楽か。早速見えて大儀だった。まあ、腰かけてくれ」
「懿都督。何事ですか」
「ほかでもないが、近頃、敵の孔明がたくさんにつくらせたという木牛流馬なるものを、貴公らは見たか」
「いやまだ目撃しません」
「剣閣と祁山の間で、盛んに輸送に用いているというじゃないか」