輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(八)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,604 字 · 391 頁
「……よくいうてくれた」
孔明も涙をながし、部下の温情を謝して、こう答えた。
「自分もそれに気づかないわけではないが、ただ先帝の重恩を思い、蜀中にある孤君の御行く末を考えると、眠りについても寝ていられない心地がしてまいる。かつは、人間にも自ら定まれる天寿というものがあるので、なにとぞ我が一命のあるうちにと、つい悠久な時をわすれて人命の短きにあせるために、人手よりはわが手で務め、先にと思うことも、今のうちにと急ぐようになる。――けれどお前達に心配させてはなるまいから、これからは孔明も折々には閑を愛し身の養生にも努めることにしよう」
諸人もそれを聞いてみな粛然と暗涙をのんだ。
けれど、そのときすでに、身に病の発ってきた予感は、孔明自身が誰よりもよく覚っていたにちがいない。間もなく彼の容態は常ならぬもののように見えた。
銀河の祷り
一
彼の病気はあきらかに過労であった。それだけに、どっと打臥すほどなこともない。
むしろ病めば病むほど、傍人の案じるのをも押して、軍務に精励してやまない彼であった。近頃聞くに、敵の軍中には、また気負うこと旺なる将士が、大いに司馬懿の怯惰を罵って、