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さんごくし

三国志(八)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《三国志(八)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。

N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,604 字 · 391 頁

青空文庫

、第3水準1-88-64)き衣を着て、祷りの帳外を守護せしめい」

「はい」

「帳中の清浄、壇の供えは、人手をかりることはできない。予自ら勤めるであろう。そして、秋天の北斗を祭るが、もし七日のあいだ、主燈が消えなかったら、わが寿命は今からまた十二年を加えるであろう。しかしもし祷りの途中において、主燈の消えるときは、今生ただ今、わが命は終ろう。――それゆえの帳外の守護である。ゆめ、余人に帳中をうかがわすな」

姜維は、謹んで命をうけ、童子二名に、万の供え物や祭具を運ばせ、孔明は沐浴して後、内に入って、清掃を取り、壇をしつらえた。一切の事、祭司を用いず、やがて北斗を祭る秘室のうちに、帳を垂れて閉じ籠った。

孔明は食を断ち、夜は明けるまで、一歩もそこから出なかった。

一日。二日。三日――と続いた。

夜々、秋の気は蕭索として、冷涼な風は帳をゆすり、秘壇の燈や紅帋金箋の祭華をもそよそよ吹いた。

外に立てば、銀河は天に横たわり、露は零ちて、旌旗うごかず、更けるほどに、寂さらに寂を加えてゆく。

姜維は、四十九人の武者とともに、帳外に立って、彼も、孔明の祷りが終るまではと、以来、食も水も断って、石のごとく、屹立していた。