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さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(八)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,604 字 · 391 頁
東西ヨリ飛ンデ、孔明ノ軍営ニ投ジ、三タビ投ジテ二タビ還ル。ソノ流レ来ルトキハ光芒大ニシテ、還ルトキハ小サク、其ウチ一星ハ終ニ隕チテ還ラズ。――占ニ曰ク、両軍相当ルトキ、大流星アリテ軍上ヲ走リ、軍中ニ隕ツルニ及ベバ、其軍、破敗ノ徴ナリ。
兵が目撃したという所と、この報告書とは、符節を合したように一致していた。
「夏侯覇にすぐ参れといえ」
司馬懿の眼こそ、俄然、あやしきばかりな光芒をおびていた。
夏侯覇は、何事かと、すぐ走ってきた。司馬懿は、陣外に出て、空を仰いでいたが、彼を見るや、早口に急命を下した。
「おそらく孔明は危篤に陥ちておるものと思われる。或いは、その死は今夜中かも知れぬ。天文を観るに、将星もすでに位を失っている。――汝、すぐ千余騎をひっさげて五丈原をうかがいみよ。もし蜀勢が奮然と討って出たら、孔明の病はまだ軽いと見なければならぬ。怪我なきうちに引っ返せ」
はっと答えると、夏侯覇はすぐ手勢を糾合し、星降る野をまっしぐらに進軍して行った。
この夜は、孔明が祷りに籠ってから六日目であった。あと一夜である。しかも本命の主燈は燈りつづいているので、孔明は、