Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme

Aozora Bunko

白雲がこんなところに因縁をつけてからみついたが、雲井なにがしは取合わない。酒によって悪いところが嵩じてきた白雲は、

「米沢の吾妻山なんて名乗っても、米沢だけの天地では通るかも知れんが、他国の人に名乗り聞かせる場合には通らない、出羽の米沢の、謙信公の上杉家の、その家中の、何のなにがしと、お名乗りなさい、吾妻山なんていう山は名山図会の中には無い」

「ふふん」

児島なにがしが、冷笑して問題にしないから、田山白雲が躍起となりました。

この男は、駒井甚三郎に対すれば駒井甚三郎に対するようになり、児島なにがしに対すれば、またそのようになる。

「関東では、山として高い方では日本一の富士、低いけれども名に於て、このもかのもの筑波がある。高さにして富士は一万五千尺、山も高いが、名も高いことこの上なし。筑波は僅かに数千尺――山は高くないが名が高い。米沢の吾妻山なんて、山も高くない、名も高くない……いったい、その吾妻山なるものの高さは、何尺あるのだ」

白雲が、しつこくからみついたのは、やはり相手が相手だからでしょう。その相手が、今度はそれに対して抜からず、次の如く答えました。