Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
Lesen Sie 福翁自伝 (ふくおうじでん) von 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 209.912 Zeichen · 402 Bildschirme
写本の生活
私などは即ちその講義聴聞者の一人でありしが、之を聴聞する中にも様々先生の説を聞て、その緻密なることその放胆なること実に蘭学界の一大家、名実共に違わぬ大人物であると感心したことは毎度の事で、講義終り、塾に帰て朋友相互に、「今日の先生の彼の卓説は如何だい。何だか吾々は頓に無学無識になったようだなどゝ話したのは今に覚えて居ます。
市中に出て大に酒を飲むとか暴れるとか云うのは、大抵会読を仕舞たその晩か翌日あたりで、次の会読までにはマダ四日も五日も暇があると云う時に勝手次第に出て行たので、会読の日に近くなると所謂月に六回の試験だから非常に勉強して居ました。書物を能く読むと否とは人々の才不才にも依りますけれども、兎も角も外面を胡魔化して何年居るから登級するの卒業するのと云うことは絶えてなく、正味の実力を養うと云うのが事実に行われて居たから、大概の塾生は能く原書を読むことに達して居ました。
写本の生活ヅーフの事に就て序ながら云うことがある。如何かするとその時でも諸藩の大名がそのヅーフを一部写して貰いたいと云う注文を申込で来たことがある。ソコでその写本と云うことが又書生の生活の種子になった。