Japanische Klassiker mit Furigana
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
Lesen Sie 福翁自伝 (ふくおうじでん) von 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 209.912 Zeichen · 402 Bildschirme
武士の丸腰
武士の丸腰所がソレには大反対さ。兵事係の役人が三人も四人も居る中で、菅沼新五右衛門と云う人などは大反対、満坐一致で、ソレは出来ませぬ、何の事はない、武士に向て丸腰になれと云うような説で、ソレ計りは何としても出来ないと云うから、私は深く論じもせず、出来なければ為なさるな、ドウでも宜しい、御勝手になさい、只私は爾うしたらば便利だと思う丈けの話だからと云て、ソレ切り罷めになって仕舞いましたが、併し私はその政治論に熱しなかったと云う為めに、中津の藩士が怪我を為なかったと云うことは、是れは事実に於て間違いないことで、自から藩の為めに功徳になって居ましょう。その上に中津藩では減禄をしないのみならず、平均した所で加増した者がある。何でも大変に割合が宜かった。例えば私の妻の里などは二百五十石取て居て三千円ばかりの公債証書を貰い、今泉(秀太郎氏なり)は私の妻の姉の家で三百五十石か取て居たが四千円も貰いましたろう。けれども藩士の禄券と云うものは悪銭身に付かずと云うような訳けで、終にはなくして仕舞って何もありはしない。兎に角に中津藩の穏かであったと云うことは間違いない話です。