Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
Lesen Sie 福翁自伝 (ふくおうじでん) von 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 209.912 Zeichen · 402 Bildschirme
西洋流の遺言法に感服せず
体育を先にす
西洋流の遺言法に感服せず近来遺言も書きました。遺言の事に就ては、能く西洋の話にある主人の死んだ後で遺言書を明けて見てワッと驚いたなんて云う事は毎度聞てるが、私は甚だ感服しない。死後に見せることを生前に言うことが出来ないとは可笑しい。畢竟西洋人が習慣に迷うて馬鹿をして居るのだ、乃公はソンな馬鹿の真似はしないぞと云て、家内子供に遺言の書付を見せて、この遺言書は箪笥のこの抽斗に這入て居るから皆能く見て置け、又説が変れば又書替えて又見せるから、能く見て置て、乃父の死んだ後で争うような卑劣な事をするなよと申して笑て居ます。
体育を先にす扨又子供の教育法に就ては、私は専ら身体の方を大事にして、幼少の時から強いて読書などさせない。先ず獣身を成して後に人心を養うと云うのが私の主義であるから、生れて三歳五歳まではいろはの字も見せず、七、八歳にもなれば手習をさせたりさせなかったり、マダ読書はさせない。夫れまでは唯暴れ次第に暴れさせて、唯衣食には能く気を付けて遣り、又子供ながらも卑劣な事をしたり賤しい言葉を真似たりすれば之を咎るのみ、その外は一切投遣りにして自由自在にして置くその有様は、犬猫の子を育てると変わることはない。