Japanische Klassiker mit Furigana
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
Lesen Sie 福翁自伝 (ふくおうじでん) von 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 209.912 Zeichen · 402 Bildschirme
土地の売買勝手次第
墺地利との戦争、又アルサス、ローレンスの事なども国交際の問題として、何れ後年には云々の変乱が生ずるであろうなんと云うことは朝野政通の予言する所で、私の日記覚書にもチョイ/\記してある。又竜動に居るとき、或る社中の人が社名を以て議院に建言したと云うて、その草稿を日本使節に送て来た。建言の趣意は、在日本英国の公使アールコツクが新開国たる日本に居て乱暴無状、恰も武力を以て征服したる国民に臨むが如し云々とて、種々様々の証拠を挙げて公使の罪を責るその証拠の一つに、公使アールコツクが日本国民の霊場として尊拝する芝の山内に騎馬にて乗込たるが如き言語に絶えたる無礼なりと痛論したる節もある。私はこの建言書を見て大に胸が下った。成るほど世界は鬼ばかりでない、是れまで外国政府の仕振を見れば、日本の弱身に付込み日本人の不文殺伐なるに乗じて無理難題を仕掛けて真実困て居たが、その本国に来て見れば〔自から〕公明正大、優しき人もあるものだと思て、ます/\平生の主義たる開国一偏の説を堅固にしたことがある。
土地の売買勝手次第又各国巡回中、待遇の最も濃なるは和蘭の右に出るものはない。