Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ふくおうじでん

福翁自伝

福沢 諭吉

Lesen Sie 福翁自伝 (ふくおうじでん) von 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 209.912 Zeichen · 402 Bildschirme

Aozora Bunko

或時兄が私に問を掛けて、「お前は是れから先き何になる積りかと云うから、私が答えて、「左様さ、先ず日本一の大金持になって思うさま金を使うて見ようと思いますと云うと、兄が苦い顔して叱ったから、私が返問して、「兄さんは如何なさると尋ねると、真面目に、「死に至るまで孝悌忠信と唯一言で、私は「ヘーイと云た切りそのまゝになった事があるが、先ず兄はソンナ人物で、又妙な処もある。或時私に向て、「乃公は総領で家督をして居るが、如何かして六かしい家の養子になって見たい。何とも云われない頑固な、ゴク喧しい養父母に事えて見たい。決して風波を起させないと云うのは、畢竟養父母と養子との間柄の悪いのは養子の方の不行届だと説を極めてたのでしょう。所が私は正反対で、「養子は忌な事だ、大嫌いだ。親でもない人を誰が親にして事える者があるかと云うような調子で、折々は互に説が違て居ました。是れは私の十六、七の頃と思います。

母も亦随分妙な事を悦んで、世間並には少し変わって居たようです。一体下等社会の者に附合うことが数寄で、出入りの百姓町人は無論、穢多でも乞食でも颯々と近づけて、軽蔑もしなければ忌がりもせず言葉など至極丁寧でした。