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Japanische Klassiker mit Furigana

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ふくおうじでん

福翁自伝

福沢 諭吉

Lesen Sie 福翁自伝 (ふくおうじでん) von 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 209.912 Zeichen · 402 Bildschirme

Aozora Bunko

〔所で〕動もするとその男が病気とか何とか云う時には、男の代をして水も汲む。朝夕の掃除は勿論、先生が湯に這入る時は背中を流したり湯を取たりして遣らなければならぬ。又その内儀さんが猫が大好き、狆が大好き、生物が好きで、猫も狆も犬も居るその生物一切の世話をしなければならぬ。上中下一切の仕事、私一人で引受けて遣て居たから、酷く調法な男だ、何とも云われない調法な血気の少年であり乍ら、その少年の行状が甚だ宜しい、甚だ宜しくて甲斐々々しく働くと云うので、ソコデ以て段々その山本の家の気に入て、仕舞には先生が養子にならないかと云う。私は前にも云う通り中津の士族で、遂ぞ自分は知りはせぬが少さい時から叔父の家の養子になって居るから、その事を云うと、先生が夫れなら尚更ら乃公の家の養子になれ、如何でも乃公が世話をして遣るからと度々云われた事がある。

その時の一体の砲術家の有様を申せば、写本の蔵書が秘伝で、その本を貸すには相当の謝物を取て貸す。写したいと云えば、写す為めの謝料を取ると云うのが、先ず山本の家の臨時収入で、その一切の砲術書を貸すにも写すにも、先生は眼が悪いから皆私の手を経る。