Japanische Klassiker mit Furigana
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
Lesen Sie 福翁自伝 (ふくおうじでん) von 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 209.912 Zeichen · 402 Bildschirme
時事新報
入れて、この日本国を兵力の強い商売繁昌する大国にして見たいと計り、夫れが大本願で、自分独り自分の身に叶う丈けの事をして、政界の人に交際すればとて、誰に逢うても何ともない、別段に頼むこともなければ相談することもない、貧富苦楽、独り分に安んじて平気で居るから、考の違う役人達が私の平生を見たり聞たりして変に思うたのも決して無理でない、けれども真実に於て私は政府に対して少しも怨はない、役人達にも悪い人と思う者は一人もない、是れが封建門閥の時代に私の流儀にして居たらば、ソレコソ如何なる憂き目に逢て居るか知れない。今日安全に寿命を永くして居るのは明治政府の法律の賜と思て喜んで居ます。
時事新報ソレから明治十五年に時事新報と云う新聞紙を発起しました。丁度十四年政府変動の後で、慶應義塾先進の人達が私方に来て頻りにこの事を勧める。私も亦自分で考えて見るに、世の中の形勢は次第に変化して、政治の事も商売の事も日々夜々運動の最中、相互に敵味方が出来て議論は次第に喧しくなるに違いない。既に前年の政変も孰れが是か非かソレは差置き、双方主義の相違で喧嘩をしたことである。政治上に喧嘩が起れば経済商売上にも同様の事が起らねばならぬ。