Japanische Klassiker mit Furigana
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
Lesen Sie 福翁自伝 (ふくおうじでん) von 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 209.912 Zeichen · 402 Bildschirme
云うから、早速取調べて返事をして、先ず大童の胸に落ちて、今度は宇和島家の方に相談をして貰いたいと云うので、夫れから又私は麻布竜土の宇和島の屋敷に行て、家老の桜田大炊と云う人に面会してその話をすると、一も二もなく、本家の養子になろうと云うのだから唯難有いとの即答、一切大童と私と二人で周旋して、夫れから表向きになって貰たその人が、その時の藩主になって居るので、ソコで私がその藩主に遇うて、時に尊藩の大童、松倉の両人が、この間仙台から逃げて参たのは、彼方に居れば殺されるから此方に飛出して来たのであるが、彼の両人は今でも見付け出せば藩主に於て本当に殺す気があるのか、但し殺したくないのか、ソレを承りたい。「イヤ決して殺したいなどゝ云う意味はない。「然らばモウ一歩進めて、お前さんはソレを助けると云う工夫をして、ドウかして、命の繋がるようにして遣ては如何で御座る。実はお前さんは大童に向て大に報いなければならぬことがある。知るや知らずや、お前さんが仙台の御家に養子に来たのは斯う云う由来、是れ/\の次第であったが、夫れを思うても殺すことは出来まい。屹度御決答を伺いたいと、顔色を正しくして談じた処が、「決して殺す気はないが、是れは大参事に任かしてあるから、大参事さえ助けると云う気になれば、私には勿論異論はないと云う。