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Japanische Klassiker mit Furigana

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ふくおうじでん

福翁自伝

福沢 諭吉

Lesen Sie 福翁自伝 (ふくおうじでん) von 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 209.912 Zeichen · 402 Bildschirme

Aozora Bunko

を出し、榎本は今糺問所に這入て居る、殺されるか助かるかソリャどうも分らない、分らないけれども何しろ煩いもしなければ何もせずに無事に居るので御座る、その事を阿母さん始め皆さんへ伝えて呉れよと云て遣ると、又重ねて手紙を寄越して、老母と姉が東京に出たいと云うが上京しても宜しかろうかと云て来たから、颯々と御出なさい、私方に嫌疑もなんにもない、公然と出て御出でなさいと返辞をすると、間もなく老人と姉さんと母子二人出京して、ソレから糺問所の様子も分り差入物などして居る中に、阿母さんが是非釜次郎に逢いたいと云出した。所が法律も何もない世の中で、何処に訴えて如何しようと云う方角が分らない。ソコで私が一案を工風して、老母から哀願書を差出すことにして、私が認めた案文のその次第は、云々今般倅釜次郎犯罪の儀、誠に以て恐れ入ります、同人事は実父円兵衛存命中斯様々々、至極孝心深き者で、父に事えて平生は云々、又その病中の看病は云々、私は現在ソレを見て居ます、この孝行者にこの不忠を犯す筈はない、彼れに限て悪い根性の者では御在ません、ドウゾ御慈悲に御助けを願います、私はモウ余命もない者で御座るから、いよ/\釜次郎を刑罰とならばこの母を身代りとして殺して下さいと云う趣意で、分らない理窟を片言交りにゴテ/\厚かましく書て、姉さんのお楽さんに清書