Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(四)城の絵図面

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.179 Zeichen · 280 Bildschirme

Aozora Bunko

「そんな事はどうだって構やしない、親分、毎日行って見ているお蔭で、今日という今日は、とんだものを見てしまったんだ。――海女が一人殺されたんですぜ」

「何だと、ガラッ八、もう少し詳しく話してみろ」

海女が殺されたと聞くと、職業意識が目覚めて、平次は急にシャンとなりました。

「それお出でなすッた。親分がそう来なくちゃ話が出来ねえ」

「生意気な事を言わずに、海女の殺された話をしろ、無駄を抜きにして」

「――こうだ親分、今日もいつもの通り、巳刻(十時)過ぎに小屋を開けたが、間もなく一パイさ、大した人気だね」

「それが無駄だよ」

「まア、黙って聞いて下さい。――いつもの通り芸題は運んで、昼少し前に、お松とお村が水槽に飛込む段取りになった。口上言いから短刀を受取って、勢いよく飛込んだまではよかったが、お松が格子の下の穴を潜って、木彫の龍の方へ抜ける時、どうしたか、サッと水が真っ赤になって、恐ろしい泡が浮くと、お松の身体は水の中でノタ打ち廻って、格子の下の穴に引っ掛っているんだ」

「フム――」

思いの外の物凄い話に、平次も釣り込まれて眼をすえました。

「その恐ろしかった事――。