Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme

Aozora Bunko

「ほんとうにその着物が、あの淫乱後家の着物であったりしたら、全く不思議な廻り合わせだ、魂魄の引合せというよりほかはあるまい」

「それは間違いありません、先生にはお見えにならないから議論にはなりませんが、この一重ねは、あのおばさんが白骨で、わたしに自慢で見せたものです。あのおばさんのことだから、年にしてはずいぶん派手過ぎますのを、お雪ちゃん、あなたに譲りましょうか、そのうち、高山から着替が届くから、そしたら、これをあなたにあげるから、仕立て直してお召しなさいなんて、おばさんが言いながら、自慢に着出したのを覚えています。あなた、まあ、ごらんなさい、この通り」

「驚くべきめぐり合わせだな」

「全く驚いてしまいます、久助さんが帰ったら、早速聞いてみなければなりません、この着物を、どこでどうして手に入れたか、それをよく問いただしてみましょう」

「久助さんには、そんなことはわかるまい」

「久助さんに分らないにしても、これを久助さんに渡した人からたずねてみればわかるはずです、わからせずにはおきません」

「わからせて、どうするね」

「どうするのだといって、先生、こんなものが身につけておられますか」