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Japanische Klassiker mit Furigana

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ふくおうじでん

福翁自伝

福沢 諭吉

Lesen Sie 福翁自伝 (ふくおうじでん) von 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 209.912 Zeichen · 402 Bildschirme

Aozora Bunko

是れが出来れば斯道の為めに誠に有益な事で、私も大に喜びますが、果して出来るか出来ないか、私は唯静にして見て居ます。又時事新報の事も同様、最初から是非とも永続させねばならぬと誓を立てた訳けでもなし、或は倒れることもあろう、その時に後悔せぬようにと覚悟をして居るから、是れも左までの心配にならぬ。又私の著訳書に他人の序文を求めたことのないのも矢張り同じ趣意であると申すは、人の序文題字などを以て出版書の信用を増すは自から名誉でもあろうが、内実は発売を多くせんとするの計略と云ても宜しい。所が私の考は左様でない。自分の著訳書が世間に流行すれば宜いと固より心の中に願いながらも、又一方から考えて是れが全く売れなくても後悔はしないと、例の極端を覚悟して居るから、実際の役にも立たぬ余計な文字を人に書て貰たことはない。又他人に交わるの法もこの筆法に従い、私は若い時からドチラかと云えば出しゃばる方で、交際の広い癖に、遂ぞ人と喧嘩をしたこともない。親友も甚だ多いが、この交際に就ても矢張り極端説は忘れない。今日までこの通りに仲好く附合はして居るが、先方の人がいつ何時変心せぬと云う請合は六かしい。