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Japanische Klassiker mit Furigana

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ふくおうじでん

福翁自伝

福沢 諭吉

Lesen Sie 福翁自伝 (ふくおうじでん) von 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 209.912 Zeichen · 402 Bildschirme

Aozora Bunko

、一本の筆より外に何もないから、身体の健康を頼みにして専ら塾務を務め、又筆を弄び、種々様々の事を書き散らしたのが西洋事情以後の著訳です。一方には大勢の学生を教育し、又演説などして所思を伝え、又一方には著書飜訳、随分忙しい事でしたが、是れも所謂万分一を勉める気でしょう。所で顧みて世の中を見れば堪え難いことも多いようだが、一国全体の大勢は改進々歩の一方で、次第々々に上進して、数年の後その形に顕われたるは、日清戦争など官民一致の勝利、愉快とも難有いとも云いようがない。命あればこそコンな事を見聞するのだ、前に死んだ同志の朋友が不幸だ、アヽ見せて遣りたいと、毎度私は泣きました。実を申せば日清戦争何でもない。唯是れ日本の外交の序開きでこそあれ、ソレほど喜ぶ訳けもないが、その時の情に迫まれば夢中にならずには居られない。凡そコンな訳けで、その原因は何処に在るかと云えば、新日本の文明富強は都て先人遺伝の功徳に由来し、吾々共は丁度都合の宜い時代に生れて祖先の賜を唯貰うたようなものに違いはないが、兎に角に自分の願に掛けて居たその願が、天の恵み、祖先の余徳に由て首尾能く叶うたことなれば、私の為めには第二の大願成就と云わねばならぬ。