Japanische Klassiker mit Furigana
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
Lesen Sie 福翁自伝 (ふくおうじでん) von 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 209.912 Zeichen · 402 Bildschirme
併し事実を云えば打撲るぞ。宜しいかと脅迫して、夫れから取次が本人の処に持て行て、「鉄川と云う人は塾中にない、多分手塚君のことゝ思うから持て来たと云て渡した。手紙偽造の共謀者はその前から見え隠れに様子を窺うて居た所が、本人の手塚は一人で頻りにその手紙を見て居る。麝香の無心があった事か如何か分らないが、手塚の二字を大阪なまりにテツカと云うそのテツカを鉄川と書いたのは、高橋順益の思付で余ほど善く出来てる。そんな事で如何やら斯うやら遂に本人をしゃくり出して仕舞たのは罪の深い事だ。二、三日は止まって居たが果して行たから、ソリャ締めたと共謀者は待て居る。翌朝帰て平気で居るから、此方も平気で、私が鋏を持て行てひょいと引捕えた所が、手塚が驚いて「どうすると云うから、「どうするも何もない、坊主にするだけだ。坊主にされて今のような立派な男になるには二年ばかり手間が掛るだろう。往生しろと云て、髻を捕えて鋏をガチャ/\云わせると、当人は真面目になって手を合せて拝む。そうすると共謀者中から仲裁人が出て来て、「福澤、余り酷いじゃないか。「何も文句なしじゃないか、坊主になるのは約束だと問答の中に、馴合の中人が段々取持つような風をして、果ては坊主の代りに酒や鶏を買わして、一処に飲みながら又冷かして、「お願いだ、もう一度行て呉れんか、又