Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.179 Zeichen · 280 Bildschirme
勘兵衛はそう説明しているうちに、お浜は自分の噂に追われて身を細らせながら、奥の方へ消えます。そう言えば、心持野暮ったいところはありますが、いかにも健康そうで、ハチ切れそうな美しい娘です。
「あれは間違いもなくお熊さんでしょう」
お勝手に居る四十恰好のお神さん――耳の少し遠いのをガラッ八はのぞくようにしました。
「もう十年も奉公しております、家の者も同様の女で――」
「お熊さん、昨夜離屋の二階へ行った人は誰と誰だい」
ガラッ八は尤もらしく訊ねました。
「御新造さんと、お浜さんが一度ずつ行ったようですよ。御新造さんは酉刻半(七時)頃様子を見に行って、若旦那様が頭痛がするとおっしゃるんで、窓を明けて来なすったとかで、それから半刻(一時間)ばかり経って、お浜さんが閉めに行きましたよ」
「二階の窓が開いていたのか?」
「開いていたって曲者の入れる気遣いはないぜ、梯子があるなら知らず」
仙太はガラッ八の間抜けさを笑っている様子です。
「梯子を持って来て掛けたとしたら?」
「二階を見てからそんな事を言った方がいいよ。梯子なんか持って入られる場所じゃねえ、それに、雨戸はお浜さんが閉めて来たんだ、その時まで若旦那はピンピンして居たんだぜ」