Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

Lisez 源頼朝 (みなもとよりとも) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 306 118 caractères · 613 écrans

Aozora Bunko

三

それが、源氏のほうからも、豆粒のように、点々と見えた。

吉浜村へ出る谷間道を隔てて、平家方は、星山の峰つづき一帯を陣地として、翩翻と、旌旗をたてならべた。遠目にも白く燦くのは、その間を歩く長刀や太刀などであろう。また、兜の前立だとか鎧の金具なども、朝陽に映えて、どうかすると、星雲のように煙った。

その陣地は、幾つにもわかれていて、東国に住む平家方として、名ある大将が、それぞれ一族郎党をひきつれ、ここへ会して、

「叛乱の不平分子ども。何ほどの事があろう」

と、ひかえていた。

まず、相模の住人大庭三郎景親とか、河村三郎義秀、渋谷庄司重国、糟谷権守盛久などは、その旗頭格といってよい。

曾我太郎祐信。

滝口三郎経俊。

長尾新五郎為宗。同じく新六定景――といったような侍たちの中には、俣野五郎景久とか、熊谷二郎直実などという豪の者も、羽搏く前の鷲のように、じっと佇んで、谷ひとつ彼方の敵を見つめていた。

「大庭景親どのの兄、景義とかは、頼朝との誓い、とりわけ深く、こんども叛軍のうちにおるそうだが、骨肉同士が、こう谷を隔てて、敵味方と対いあう心地はどんなであろうか。