Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

Lisez 源頼朝 (みなもとよりとも) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 306 118 caractères · 613 écrans

Aozora Bunko

と、昔からの口ぐせで自然、誡える口調になるのだった。

「女子ほど、弱いものはありませぬ。弓矢を取る男子ですら、今の世に生きて、敵の中に立ってゆくのは、生やさしいものではないに、女子の身に、怖ろしい敵を作られ、身を隠さねば、お生命も危ぶまれるような事になって――どうして、案じもせず貴女を見ておられましょうぞ」

「だいじょうぶです」

「どうして大丈夫ですか」

「兄の宗時が、よそながら護っていてくれます。兄の友達どもも、今ですから申しますが、私を庇うてくれて、この後とも、兄と力を協せてくれる約束ですから」

「相手は誰と思いますか」

悲しみをこえて、尼は、叱るような声になった。

「六波羅の目代でござりますぞ。それに弓をひいたら、天下を敵としなければなりません」

「そうです」

「……そうですとな?」

尼は、疑うように、姫の顔を見すえていた。その眼へかすかな顫きが上ってくる。

政子は、もうこの世捨人の尼とはなしているのは退屈であった。山は青葉時、海も飽くまで青い、肺のなかまで青嵐に染まりそうな心地を、独りぽつねんと楽しんでいたかった。――やがて、事実となって来るものへ、静かに前後の考えを纏めておきたかった。