Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

Lisez 源頼朝 (みなもとよりとも) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 306 118 caractères · 613 écrans

Aozora Bunko

蒲冠者にすら与えずにあるのだ」

「さればこそ、たって景季が望みでござる」

「いや、頼朝みずから出陣の日までは、厩におく」

「可惜!」

景季は舌打ちして、

「合戦中は、夜ごと、名馬が厩で悲しみましょう。この千載一遇の秋につながれて置かれては」

「云うわ、憎態を」

頼朝は、愉快になった。彼の押太さに負けてやりたい気がした。

「つかわそう」

「えっ、賜わりますか」

「――が、生※(「口+妾」、第4水準2-4-1)ではないぞ。生※(「口+妾」、第4水準2-4-1)にまさるとも劣らぬ磨墨のほうを遣わそう」

「ありがとう存じます」

景季は、満足した。

誇らしかった。

「――宇治川の先陣は、おれのもの」

もう十分な自信があった。

聞くならく、こんどの合戦に、鎌倉殿のお厩から曳き出された逸物には、義経の料にとて薄墨――乗更駒に青海波。

範頼には一霞と月輪。

御家人たちのうちでは、熊谷二郎直実の権太栗毛は自慢の駿足であるから、こんども彼を曳いたであろう。畠山重忠にも、秩父鹿毛とか、大黒人とか、妻高山鹿毛とか、評判な名馬があるので、さだめし選りに選って、競い立って行ったにちがいない。

「だが、磨墨には、どれも及ぶべくもない」