Classici giapponesi con furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate
聖者星の光芒燦然たり矣
だが正休黙っている。
「どうだどうだ幸臣星は? 光を弱めては来ないかな? たしかに光を弱めて来た筈だ」
だが正休物を云わない。
「どうだどうだ盗み星は? 光を強めて来たろうがな? たしかに光を強めて来た筈だ」
依然正休黙っている。
「無言の行か」と憎々しく、「アハッッッお気の毒! さすがの求林斎お前にも、今夜の天文は解らないと見える。……どうだどうだ聖者星は? 影をかくしてしまったろうがな?」
やっぱり正休黙っている。
そこで太郎丸揶揄調子、「どうだどうだ、名古屋の城から、殺気が立ち昇ってはいないかな? これは、どうしても立ち昇っている筈だ」
まだ求林斎物を云わない。
「どうやら唖者になったらしい」またもや太郎丸憎々しく、「学者の唖者というものは、ふだんあんまり喋舌りすぎるためか、恐ろしく不格好なものだなあ。学者学者、何んとかお云い!」
やっぱり駄目だ、西川正休。無言で空を眺めている。
「よろしいよろしい、黙っているがいい。今夜一晩中無言の行、星と睨めっこをしているがいい。夜が明けたら大騒ぎ、名古屋城内蜂の巣だ! 何んの天文がアテになるものか! アテになるのは人間の意志さ! 太郎丸の意志大いに輝き求林斎の叡智忽ち真っ暗! と云うことになりそうだなあ」