후리가나로 읽는 일본 고전
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면
去年の出水には、石狩川が崖上の道路を越して鉱泉宿まで来たそうだ。此窄い山の峡を深さ二丈も其上もある泥水が怒号して押下った当時の凄じさが思われる。今は其れ程の水勢は無いが、水を見つめて居ると流石に凄い。橋下の水深は、平常二十余尋。以前は二間もある海の鯊がこゝまで上って来たと云う。自然児のアイヌがさゝげた神居古潭の名も似つかわしく思われる。
夕飯後、ランプがついて戸がしまると、深い深い地の底にでも落ちた様で、川音がます/\耳について寂しい。宿から萩の餅を一盂くれた。今宵は中秋十五夜であった。北海道の神居古潭で中秋に逢うも、他日の思出の一であろう。雨戸を少しあけて見たら、月は生憎雲をかぶって、朦朧とした谷底を石狩川が唯颯、颯と鳴って居る。
名寄
九月十九日。朝神居古潭の停車場から乗車。金襴の袈裟、紫衣、旭川へ行く日蓮宗の人達で車室は一ぱいである。旭川で乗換え、名寄に向う。旭川からは生路である。
永山、比布、蘭留と、眺望は次第に淋しくなる。紫蘇ともつかず、麻でも無いものを苅って畑に乾してあるのを、車中の甲乙が評議して居たが、薄荷だと丙が説明した。
やがて天塩に入る。