후리가나로 읽는 일본 고전
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면
六
それから二三日経つと、彼は屋敷下を通る頬冠の丈高い姿を認めた。其れが博徒の親分であることを知った彼は、声をかけて無理に縁側に引張った。満地の日光を樫の影が黒く染めぬいて、あたりには人の影もなかった。彼は親分に向って、彼の体力、智慧、才覚、根気、度胸、其様なものを従来私慾の為にのみ使う不埒を責め最早六十にもなって余生幾何もない其身、改心して死花を咲かせろと勧めた。親分は其稼業の苦しい事を話し、ぎろりとした眼から涙の様なものを落して居た。
六
然しながら彼癌腫の様な家の運命は、往く所まで往かねばならなかった。
己が生んだ子は己が処置しなければならぬので、おかみは盲の亥之吉を東京に連れて往って按摩の弟子にした。家に居る頃から、盲目ながら他の子供と足場の悪い田舎道を下駄ばきでかけ廻った勝気の亥之吉は、按摩の弟子になってめき/\上達し、追々一人前の稼ぎをする様になった。おかみは行々彼をかゝり子にする心算であった。それから自身によく肖た太々しい容子をした小娘のお銀を、おかみは実家近くの機屋に年季奉公に入れた。
二人の兄の唖の巳代吉は最早若者の数に入った。彼は其父方の血を示して、口こそ利けね怜悧な器用な華美な職人風のイナセな若者であった。