일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みみずのたわこと

みみずのたはこと

徳冨 健次郎

徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면

아오조라 문고

昔から一種熬々した不穏の気が漂うて居る。明治になっても、陸奥宗光を出し、大逆事件にも此処から犠牲の一人を出した。安達君は此不穏の気の漂う国に生れたのである。

余が始めて君を識った時、君はまだ医科大学に居た。小説「黒潮」の巻頭辞を見て、苟くも兄たる者に対して、甚無礼と詰問の手紙をよこした。君自身兄であった。間もなく相見た時は、君もやゝ心解けて居たが、茶色の眼鋭く眉嶮しく、熬々した其顔は、一見不安の念を余に起さした。君は医学を専門にして居たが、文芸を好み高山樗牛の崇拝者で、兄弟打連れて駿州竜華寺に樗牛の墓を弔うたりした。君の親戚が当時余の僑居と同じく原宿にあったので、君はよく親戚に来るついでに遊びに来た。親戚の家の飼犬に噛まれて、用心の為数週間芝の血清注射に通うたなぞ云って居た。君はまた余に惺々暁斎の画譜二巻を呉れた。惺々暁斎は平素猫の様につゝましい風をしながら、一旦酒をあおると欝憤ばらしに狂態百出当る可からざるものがあった。画帖の画も、狸が亀を押しころがしてジッと前足で押さえて居たり、蛇が羽たく雀をわんぐりと啣えて居たり、大きな猫が寝そべりながら凄い眼をしてまだ眼の明かぬ子鼠の群を睨んで居たり、要するに熬々した頭の状態が紙の一枚毎にまざ/\と出て居た。