후리가나로 읽는 일본 고전
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면
芝居気も衒気も彼には沢山にあった。華美の中に華美を得為ぬ彼は渋い中に華美をやった。彼は自己の為に田園生活をやって居るのか、抑もまた人の為に田園生活の芝居をやって居るのか、分からぬ日があった。小さな草屋のぬれ縁に立って、田圃を見渡す時、彼は本郷座の舞台から桟敷や土間を見渡す様な気がして、ふッと噴き出す事さえもあった。彼は一時片時も吾を忘れ得なかった。趣味から道楽から百姓をする彼は、自己の天職が見ることと感ずる事と而して其れを報告するにあることを須臾も忘れ得なかった。彼の家から西へ四里、府中町へ買った地所と家作の登記に往った帰途、同伴の石山氏が彼を誘うて調布町のもと耶蘇教信者の家に寄った。爺さんが出て来て種々雑談の末、石山氏が彼を紹介して今度村の者になったと云うたら、爺さん熟々彼の顔を見て、田舎住居も好いが、さァ如何して暮したもんかな、役場の書記と云ったって滅多に欠員があるじゃなし、要するに村の信者の厄介者だと云う様な事を云った。そこで彼はぐっと癪に障り、斯う見えても憚りながら文字の社会では些は名を知られた男だ、其様な喰詰め者と同じには見て貰うまい、と腹の中では大に啖呵を切ったが、虫を殺して彼は俯いて居た。