후리가나로 읽는 일본 고전
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
徳冨 健次郎의 みみずのたはこと(みみずのたわこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 265,437자 · 530화면
二たび川を渡って、早々宿に帰る。町の真中を乗馬の男が野の方から駈を追うて帰って来る。馬蹄の音が名寄中に響き渡る。
宿の主人は讃岐の人で、晩食の給仕に出た女中は愛知の者であった。隣室には、先刻馬を頼んで居た北見の農場に帰る男が、客と碁をうって居る。按摩の笛が大道を流して通る。
春光台
明治三十六年の夏、余は旭川まで一夜泊の飛脚旅行に来た。其時の旭川は、今の名寄よりも淋しい位の町であった。降りしきる雨の中を車で近文に往って、土産話にアイヌの老酋の家を訪うて、イタヤのマキリなぞ買って帰った。余は今車の上から見廻して、当年のわびしい記憶を喚起そうとしたが、明治四十三年の旭川から七年前の旭川を見出すことは成功しなかった。
余等は市街を出ぬけ、石狩川を渡り、近文のアイヌ部落を遠目に見て、第七師団の練兵場を横ぎり、車を下りて春光台に上った。春光台は江戸川を除いた旭川の鴻の台である。上川原野を一目に見て、旭川の北方に連塁の如く蟠居して居る。丘上は一面水晶末の様な輝々する白砂、そろ/\青葉の縁を樺に染めかけた大きな樹の間を縫うて、幾条の路がうねって居る。直ぐ眼下は第七師団である。