후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(三)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 312,452자 · 628화면
五
と、原書は支那流に描写している。初夏、麦を踏んで意気衝天の征途につき、涼秋八月、満身創痍の大敗に恥を噛んで国へ帰る将士の気持としては、あながち誇張のない表現かもしれない。
顧みれば、呂虔とか于禁などの幕将まで負傷している。無数の輜重は敵地へ捨ててきた。――ああ。仰げば、暮山すでに晦く陽はかげろうとしている。
「あっ、何者か来る」
「味方の早打ちだ」
士卒が口々にいった時、彼方から早馬一騎、鞭をあててこれへ来た。
許都に残っている味方の荀から来た使いである。もちろん書簡をたずさえている。
さっそく曹操がひらいて見ると、
荊州の劉表、奇兵を発し
ご帰途を安象附近に待って
張繍と力を協す。
ご警戒あるように。
という報だった。
五
「それくらいなことはあろうと、かねての用意はある」
曹操はさわがなかった。荀の使いにも、
「案じるな」と、云って返した。
安象の堺まで来ると、果たせるかな劉表の荊州兵と張繍の聯合勢とが難所をふさいでいた。
「彼に地の利あれば、われにも地の利を取らねばなるまい」
曹操もまた、一方の山に添うて陣をしいた。そして、その行動が日没から夜にわたっていたのを幸いに、夜どおしで、道もなさそうな山に一すじの通りを坑り、全軍の八割まで山陰の盆地へ、かくしてしまった。