후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(三)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 312,452자 · 628화면
三
地獄で仏に。
玄徳は、計らずも曹操にめぐり会って、まったくそんな心地であった。
曹操は始終を聞いて、
「乞う。安んじ給え」
と、彼をなぐさめ、なお、前の夜玄徳が泊った宿の主、劉安の義侠を聞いて、金若干を与え、
「老母を養うべし」と、使いにいわせた。
三
曹操の本軍が済北に到着すると、先鋒の夏侯淵は片眼の兄を連れて、
「ご着陣を祝します」と、第一に挨拶に来た。
「夏侯惇か、その眼はどうしたのだ」
曹操の訊ねをうけて夏侯惇は片眼の顔を笑いゆがめて、
「先の戦場において喰べてしまいました」
と、仔細をはなした。
「あははは。わが眼を喰った男は人類はじまって以来、おそらく汝ひとりであろう。身体髪膚これ父母に享くという。汝はまた、孝道の実践家だ。――暇をつかわすゆえ、許都へ帰って眼の治療をするがいい」
曹操は大いに笑ったが、次々と挨拶にくる諸将を引見して、
「ところで、呂布のほうはどんな情勢にあるか」と、おのおのの意見を徴した。
ひとりがいう。
「呂布はあせっております。自己の勢力を拡大すべく味方となる者なら強盗であろうと山賊であろうと党を選ばず扶持して、軍勢に加え、いたずらにその数を誇示し、州その他の境を侵して、ともかく軍の形容だけは、このところ急激に膨脹して、勢い隆々たるものがあります」