후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(三)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 312,452자 · 628화면
三
されば汝ごとき者を、国賊というのももったいない。糞賊というのだ。わかったか呂布っ」
三
張飛の悪たれが終るか終らない咄嗟だった。
呂布は颯ッと満面の髯も髪もさかだてて、画桿の大戟をふりかぶるやいな、
「下郎っ」と、凄まじい怒りを見せて打ってかかった。
張飛は、乗ったる馬を棹立ちに交わしながら、
「よいしょッ」
と、相手の反れた戟へ、怒声をかけてやった。
揶揄された呂布は、いよいよ烈火のようになって、
「おのれ」
と、さらに、戟を持ち直し、正しく馬首を向け直すと、張飛も、
「さあ、おいで」
と、一丈八尺の矛を構えて、炬のごとき眼を、呂布に向けた。
これは天下の偉観といってもよかろう。張飛も呂布も、当代、いずれ劣らぬ勇猛の典型である。
けれど同じ鉄腕の持ち主でも、その性格は甚だしくちがっている。張飛は、徹底的に、呂布という漢が嫌いだった。呂布を見ると、なんでもない日頃の場合でも、むらむらと闘志を挑発させられる。同様に、呂布のほうでも、常々、張飛の顔を見ると、ヘドを催すような不快に襲われる。
かくの如く憎み合っている両豪が、今や、戦場という時と所を得て、対い合ったのであるからその戦闘の激烈であったことは言語に絶している。