후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(三)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 312,452자 · 628화면
三
楊奉、韓暹の手勢は、その左右から扶けた。袁術の大軍二十万も凩に吹き暴らさるる木の葉にもひとしかった。
呂布は、無人の境を行くごとく、袁術いずこにありやと、馳けまわっていたが、そのうちに彼方の山峡から一の人馬が駈け出でてさっと二手にわかれ、彼の進路をさえぎったかと思うと、突然、山上から声があった。
「匹夫呂布、自ら死地をさがしに来たるかっ」
「――あっ?」
と、驚いて見あげると、日月の旗、龍鳳の幡、黄羅の傘を揺々と張らせ、左右には、金瓜、銀斧の近衛兵をしたがえた自称帝王の袁術が、黄金のよろいに身をかためて、傲然と見おろしていた。
三
雲間の龍を見て吼える虎のように、呂布は、袁術のいる所を仰いでいった。
「おうっ、われ今そこへ行かん。対面して、返辞をしよう。うごくな袁術っ」
馬をすすめて、中軍の前備えを一気に蹴やぶり、峰ふところへ躍り入ると、
「呂布だぞ」
「近づけるな」
と、袁術の将星、梁紀、楽就の二騎が、土砂まじりの山肌をすべるが如く馳け下ってきて、呂布を左右から挟んで打ってかかる。
「邪魔するな」
呂布は、馬首を高く立て楽就の駒を横へ泳がせ、画桿の方天戟をふりかぶったかと思うと、人馬もろとも、楽就は一抹の血けむりとなって後ろに仆れていた。