후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(三)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 312,452자 · 628화면
一
怒るかと思いのほか、その時、曹操という素寒貧の一青年は、
「奸雄、結構結構」と、歓んで立ち去ったといわれている。
子将の予言はあたっていた。
しかし今日の曹操が在ることを誰が風雲のあいだに予見していたろう。歳月は長しといえどもまだそれから今日までわずか十数年の星霜しか過ぎていないのである。
或いは、曹操自身でさえ、こう早く天下の相貌が変って、現在のような位置になろうとは思いのほかであったかもしれない。
年といえば、まだ男ざかりの四十台で覇心いよいよ勃々たるものがある。
彼をして、かくも迅速に、今日の大を成さしめたものはもちろん彼自身の素質だが、それを扶けたのは彼をめぐって雲のごとく起った謀士良将の一群であり、とりわけ荀のような良臣の功も見のがせない。
荀※(「或」の「丿」に代えて「彡」、第3水準1-84-30)は常にかれの側にいて、実によく善言を呈している。いまの彼は曹操の片腕ともいうべき存在であった。
その荀※(「或」の「丿」に代えて「彡」、第3水準1-84-30)は、ではどんなに老成した人物かというと、曹操より七ツも年下で、まだ三十だいの人物だった。