후리가나로 읽는 일본 고전
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ちめいのけんきゅう
地名の研究
柳田 国男
柳田 国男의 地名の研究(ちめいのけんきゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 176,308자 · 347화면
ゆえに注意さえして見れば、今でもその痕跡は見出し得る。近江甲賀郡などは元は鹿深野とも書き、コウガではなくカフカであるが、地理的状況から判断して、これも同じく古語の別種の表わし方ではなかったかと思う。
九州ことに肥前・肥後の方面では、古賀・古閑などと書いてコガという村の名がいたって多い。それを古代の法律語の、空閑という文字から出たように考えるのは、決して近世の学者ばかりの誤りではない。空閑は北海道などでいう未開地のこと、皮肉に註釈すれば富人有力者の貪り取っても差支えない土地ということである。唐朝の法令から学んだ文字である。地方官や文書に携る人々はいずれもこの文字を知っていたためにコガという語を聴くとすぐにこの字を思ったものと見えて、中世の文書にはすでに盛んにこれを使用している。一例を挙げると『大日本史料』六編ノ十四、正平五年十二月肥前光津寺文書免田坪付状の中にも、粟空閑、粟空閑前田などという名処がいくらも見えている。その地名が小さくまた数多く今も分布しているのを見ると、中世始めて百姓が役人から学んだ命名法とは自分には考えられぬ。
関東方面では下総の古河、滸我などとも書いて古い地名であり、また利根川の渡津の衝で空閑の地では決してなかった。