후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(三)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 312,452자 · 628화면
狙いたがわず、矢は、若い将軍の左の腿にあたり、馬よりどうと転げ落ちた。――あッと、辺りの兵は驚きさわいで、将軍のまわりへ馳け寄って行く――。
それこそ、孫策であった。
孫策は、起たなかった。
大勢の兵は、彼の体をかつぎ上げて、味方の中へ隠れこんだ。
その夜。
寄手は急に五里ほど陣をひいてしまった。陣中は寂として、墨の如く夜霧が降りていた。そして、随処に弔旗が垂れていた。
「急所の矢創が重らせたもうて、孫将軍には、あえなく息を引取られた」と、士卒の端まで哭き悲しんでいた。まだ、喪はふかく秘せられているが、不日、柩を奉じて引揚げるか、埋葬の地をさだめて、戦場の丘に仮の葬儀が営まれるであろうと、ささやき合ったりしていた。
城中から捜りに出ていた細作は、さっそく、立帰って、
「孫策は死にました」と、張英に知らせた。
張英は膝を打って、
「そうだろう! おれの矢にあたって、助かった者はない」と、衆に誇った。
しかし、なお念のためにと、陳横の手から、再度、物見を放って見ると、その朝、附近の部落民が、怖ろしくがんじょうな柩を、大勢して重そうに陣門へ担いこんでゆくのを見た。