일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

吉川 英治의 三国志(三)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 312,452자 · 628화면

아오조라 문고

黄河の水は一日に千里を下る。夜の明けるたび、舟行の客は新しい噂を諸地方へ撒いてゆく。

「目に見えないが大きく動いている。刻々、動いて休まない天体と地上。……ああ偉大だ、悠久な運行だ。大丈夫たる者、この間に生れて、真に、生き甲斐ある生命をつかまないでどうする! おれもあの群星の中の一星であるに」

曹操は天を仰いでいた。

山東の気温はまだ晩秋だった。城楼の上、銀河は煙り、星夜の天は美しかった。

彼も今は往年の白面慷慨の一青年ではない。

山東一帯を鎮撫してから、一躍建徳将軍に封ぜられ、費亭侯の爵に叙せられ、養うところの兵二十万、帷幕に持つ謀士勇将の数も、今や彼の大志を行うに不足でなかった。

「これからだ!」

彼は、自分にいう。

「曹操が、曹操の生命を真につかむのは、これからだ。――われこの土に生れたり矣。――見よ、これからだぞ」

彼は、今の小成と栄華と、人爵とをもって、甘んじる男ではなかった。

その兵は、現状の無事を保守する番兵ではない。攻進を目ざしてやまない兵だ。その城は、今の幸福を偸む逸楽の寝床ではない、前進また前進の足場である。彼の抱負ははかり知れないほど大きい。