후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(三)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 312,452자 · 628화면
張遼、侯成の三千余騎だった。呂布を真ん中にして、忍びやかに、下の城から立って行く。
「物見。何事もないか」
一歩一歩、薄氷を踏む思いで進むのだった。――こもごもに物見が先に走っては、行く手の様子を告げてくる。
「敵の哨兵も、この寒さに、どこへやらもぐり込んで、寂としています」との報らせに、
「天の与え」
と、呂布は馬を早めた。
彼の今日ある第一の功労者といえば赤兎馬であろう。その赤兎馬もいよいよ健在に、こよいも彼を螺鈿の鞍上に奉じてよく駆けてゆく。
呂布の姿も、ひとたびこの馬上に仰ぎ直すと、日頃の彼とは、人間が変ったように、偉きく見えるのも不思議だった。
雄姿――そのものといえる。無敵な威風は真に四辺を払う。
さるにても、偉大なる煩悩将軍ではある。彼の如き鬼傑でも、わが娘への愛には、この三千余騎を具してもなお、敵の哨兵の眼さえ恐い。白皚々の天地をよぎる一羽の鴻の影にさえ胸がとどろく。
「むすめよ。恐くはないぞ」
幾たびも、わが背へいった。
綿と錦繍につつまれた白珠の如き十四の処女はこうして父に負われて城を立つ時から、もう半ば失神していた。
「――行く末おまえを皇后に立てて下さろうという寿春城の袁家へお嫁に行くのだよ」